開催日:2018年4月15日(日曜日) 募集期間:2017年12月18日(月)- 2018年3月27日(火)

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大会レポート

大会レポートTEAM MATRIX POWERTAG 向川選手のサイクルコラム

おかやまエンデューロ

「第7回晴れの国おかやま7時間エンデューロ」お疲れ様でした。大会当日は初夏を思わせるような晴天に恵まれ、自転車の祭典にふさわしい1日となりました。参加者の皆さん、楽しんで頂けましたか?
自分は、4時間エンデューロと、2時間エンデューロを皆さんと一緒に走りました。レースがスタートすると、気温はどんどん上昇し、半袖・半パンでも汗ばんでくるほどでした。今年一番の暖かさだったと思います。そうこうしていると、転倒もしていないのに路肩で止まっている選手や、倒れ込んでいる選手をチラホラ見かけました。後で確認すると、脚が攣って動けなくなった選手が非常に多かったようです。なぜ、今回はこんなに多かったのでしょうか?

脚が攣る原因として次の事が考えられます。

  1. 筋肉疲労
  2. 水分不足
  3. ミネラル不足

脚が攣って動けなくなった人は、上の3つのどれかにあてはまりますか?では、それぞれについて、対処方法を紹介していきたいと思います。

①筋肉疲労

普段から自転車に乗ってトレーニングを行っていると思いますが、レースは普段のトレーニングより筋肉により大きな負荷が掛かります。それは、レースという事で身体は興奮状態、痛みや苦しみに鈍感になり、いつの間にか筋肉が限界を超えている事が考えられます。また、今シーズン初レースという方も多かったと思います。トレーニングで追い込んでいるつもりでも、実際にレースを走るとそれ以上に負荷が身体に掛かっていると思います。これは、自分たちでも同じです。長期間レースから離れると、次に走るレースは異常に苦しく感じたり、脚がすぐに限界を越えたりします。長期間公式レースがない時は、レースの負荷を体が忘れないように、定期的にイベントレースに参加するなどの対策をとっています。
マトリックスのイベントでは、「堺浜クリテ」などが良いと思います。冬から春にかけて、定期的に開催しているので、今回の岡山エンデューロ、そしてスズカエンデューロに向けて身体を慣らすトレーニングレースとしては最適だと思います。是非、来年はしっかりと身体を仕上げて本番レースを迎えて下さい。

②水分不足

身体の水分が不足して、脱水症状が起きると体内のミネラルバランスが崩れます。本来ミネラルの働きによって、神経や筋肉がコントロールされていますが、ミネラルバランスが崩れるとコントロールが乱れてしまい、筋肉が異常収縮を起こします。それが脚の攣りという事になります。これを防ぐ為には、電解質(ナトリウム・カルシウム・カリウム・マグネシウムなど)を含んだ飲料を前日から摂り、身体に水分を蓄えておくことが重要です(ウォーターローディング)。
特に今の季節は、運動しないとあまり喉が渇きません。運動前から意識的に水分を摂らないと、身体の水分が足りていない可能性があります。身体の水分が不足した状態でレースをスタートして、今回のような天候だったら脱水症状をすぐに引き起こす可能性は十分にあると思います。特に今の時期、身体は暑さに慣れていませんからね。前日から意識的に水分を摂るようにしましょう。
また、前夜のアルコールも止めておきましょう。アルコールには利尿作用があり、脱水症状を助長します。

③ミネラル不足

運動中、発汗に伴いミネラルも一緒に体外に排出されます。汗をなめるとしょっぱいですよね。②の項目でも書きましたが、筋肉をコントロールしているのがミネラルです。中でも、マグネシウムとカルシウムが重要な役割を果たしています。汗で体外に排出された分を補給することが必要となります。

おかやまエンデューロ

②③から水分と一緒にミネラルも摂ることが必要だと分かったと思います。これらは残念ながら体内で作り出せない物質で、直接食べ物から摂取するしか方法はありません。マグネシウムとカルシウムが理想的なバランスで入っているものの1つとして牛乳が挙げられますが、遠征先やレース中などタイミングを見計らって飲む場合、食品は不向きです。こういった時は、サプリメントに頼るのが最善策だと思います。
お奨めサプリメントはコレ!!
梅丹本舗の「電解質パウダー」&「2RUN」この2つがあれば②③が原因で脚が攣ることはなくなります。「電解質パウダー」は、わずか10gの粉末でボトル1本分(500cc)のスポーツドリンクが作ることが出来ます。水分補給を最優先に考えられているので、お腹に溜まることなく素早く水分が身体に入っていきます。また低カロリーなので飲み過ぎてもカロリーオーバーにならないので安心です。
そして「2RUN」はレース中でも飲みやすい錠剤で、マグネシウムやカルシウムをはじめとする、脚の攣りを防止する物質が全てこの粒に入っています。自分は走行時間が3時間以内ならレース前に1包、それ以上の走行時間ならレース前とスタート後3時間越えたくらいに1包ずつ飲むようにしています。どちらも嵩張らないものなので、常に遠征バッグに潜ませています。

これから気温も上がり、水分補給やミネラル補給が更に重要になってきます。今回のコラムを参考にしてもらい、ライバルよりも良いコンディションでレースに臨んでもらいたいです。